木造戸建て構造計算センター

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日本で選べるさまざまな工法

日本では、さまざまな住宅設計施工法が存在するようになりました。

以前はハウスメーカーによる宅地分譲販売がなされるとこは、必ずと言っていいほど建売住宅の販売が基本でした。
木材を使用した家で、同じような外観と屋根を備えたもので統一することで、景観を損なわないという効果もあったものです。

ところが昨今では、注文住宅施工が人気となっており、建設時にもお好きな工法を選ぶことができます。

昨今の主流は木造軸組工法で、伝統的な日本家屋を生み出すことが可能となりました。
ここで簡単に、木造軸組工法の概要と構造計算ルートを詳しく見ていくことにしましょう。

木造軸組工法とは

まず、木造軸組工法とは何かというと、大黒柱と梁を備えた住居のことを指しています。

先述した建売住宅の場合は、ツーバイフォーという角材を垂直に組み合わせた建設方法となります。
事前に同じ寸法の角材を工場で大量生産をすることで、建設コストを抑えることができ、さらに施工期間を短くできるというメリットがありました。

ところが木造軸組工法の場合はその限りではなく、大・中・小の異なった大きさの木材を用意して、すべてが対角線になるように組み合わせないといけません。

釘を使用して固定をするのではなく、組み合わせて取り付けるので熟練した技術を有する大工にしか扱えないわけです。
建築する前に必ず構造計算を実施して、耐震性を確認する作業もするのがポイントになっています。

必要不可欠な構造計算

平屋建築であれば、建築基準法に指定をされている最低工法で実施をすることができますが、2階以上の回数を備えた住居であれば、構造計算ルートに変更をしないといけません。

いわゆる基準となる数値から二乗計算をするのですが、小数第10位の数まで細かくあらわすことが必須です。
構造計算ルートの算出用の専用電卓が販売をされており、設計士の必需品といわれているものです。

木造軸組工法では特にルート計算をしたあとの組み換えができないため、最初に何度も時間をかけて計算を実施し、CADを用いたデモンストレーションもなされています。

構造計算は建築物を作るうえで以前から重要視をされており、今後もそのスタイルは変わりません。
軸組工法は昔は大工が必ずおこなっていたのでスキルを有する方もたくさんいました。

しかし現代では、ツーバイフォー工法を用いるハウスメーカーが多くなり、技術を持つ大工も少なくなっています。
今後はルート計算を簡略化する動きも見えます。